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化学変化と酸化の実験5連発:水中花火・花火作り・アルコールの燃焼・アルコールロケット等
実験1:水中で花火をやろう!
花火・・・誰でもやったことがあると思います。物質が酸素と結び付くことを酸化といい、その中で激しいものを燃焼といいます。花火はその火薬の中に酸素を含む物質(酸化剤)があり一段と激しい酸化をします。水中でも燃焼を続けます。しっかりした紙で包んである花火を使うようにして下さい。火薬全体が湿ってしまうと、うまくで きません。
材料:花火、水そう


上の写真は市販の花火を水の中で行っている写真です。花火自体に酸素を含む硝酸カリウムKNO3などの酸化剤が入っているために水中でも燃え続けます。ただし、火薬自体が完全にぬれてしまうと点火しませんので、しっかりとカバーされた花火を使ってください。では、今回は花火作りに挑戦します。
花火は基本的に火薬(黒色火薬)と金属(色をつける)の組み合わせで出来ています。
実験2:花火を作ろう!(実験631)

まず初めに、黒色火薬を作ります。(最近テロが増えているのでここに薬品と分量を書くことはやめます)化学の先生と一緒におこなってください。よく混ぜ合わせます。この際に、そおっと行うようにしてください。紙の上でプラスチックの薬さじを使う方法がやりやすいです。
そこに金属今回はマグネシウムを入れました。
出来上がった花火の原料を薬さじの小さい方で一杯、お花紙のザラザラした方に写真のようにのせます。一枚の1/4です。これをねじり出来上がりです。下の写真はそれを点火したものです。


このように、花火は酸化剤が入った火薬に色をつけることで出来ます。この色ですが、金属などの物質は非常に発色しやすくなっています。鉄・マグネシウムの入れて花火を作ると赤色白色の花火になります。これは金属が酸素と反応する際の温度による色変化です。炎色反応とは少し違います。
実験2-2:鉄粉だけ簡単せんこう花火を作ろう!
紙にのりをつけ、そこに鉄粉をまぶします。これに点火をすると、パチパチときれいな線香花火のようになります。鉄粉はカイロを破いて手に入れます。冬のカイロを取っておきましょうね。
材料:紙・のり・鉄粉

鉄粉を燃やすと赤色の光を出します。炎色反応と言ってしまいたいところですが、違います。鉄が燃焼する時の色です。金属でも炎色反応をするものとしないものがあります。ここが炎色反応のややこしいところです。鉄・マグネシウムは炎色反応をしません。詳しくは高校の化学の先生に聞いてください。
炎色反応
炎色反応は金属が気体になった時に起こります。例えば銅の沸点は2500℃と高温ですが、塩化銅にすると1400℃と低くなります。これの温度ならバーナーの炎で炎色反応を見ることができます。ですから炎色反応は単体そのものではなく、金属化合物を使います。

キャノンサイエンスラボより
