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​永久プレパラートの製作

せっかく良いプレパラートを作っても、その場限りでは、もったいないと思います。保存できるようにしませんか。専用の薬品ではなく、身近にあるものでおこないます。数年程度は持ちます。

せっかく良いプレパラートを作っても、その場限りでは、もったいないと思います。保存できるようにしませんか。専用の薬品ではなく、身近にあるものでおこないます。数年程度は持ちます。

材料:グリセリン(薬局)40㏄、ゼラチン5g、ヨード系うがい薬1㏄、接着剤、顕微鏡ツール

​グリセリンゼリーという水溶性の封入剤で試料を閉じ込め、ヨウ素で殺菌し、接着剤で周りを固める。永久ではありませんが数年間は楽に持つプレパラートを作成します。今回の実験方法は科学のつまみ食いからつまみ食いさせてもらいました。

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​ゼラチン5gをお湯30㏄で溶かします。グリセリン40㏄も温めてくわえて、さらにヨードチンキ1㏄を加えて冷やします。グリセリンゼリーの完成です。これで試料を封入してしまいます。使うときはゼリーを温めて溶かします。この時に沸騰させて気泡ができないように注意します。ほかにも気泡が入る原因としては、封入剤の粘度が高すぎる・封入剤が少ない・標本が乾燥している・標本に厚みがあるなどが原因になります。

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​試料を封入して、カバーガラスをかけ2日間ほど水分を蒸発させます。その後、カバーガラスの周りを接着剤でシールしてしまいます。この方法の方が実験1-2の水あめよりも良いです。実は、最近鹿児島の田舎に引っ越しまして、古民家に住んでいます。水あめのプレパラートは少しでもシールにすき間があるとアリが押し寄せます。困っていたところにこの方法を見つけました。そして顕微鏡も作れば生物の観察ができるようになるので、下のリンクからどうぞ。

​実験1ー2:永久プレパラートの作成

材料:麦芽糖水あめ、食酢、食紅102号、スライドガラス、カバーガラス、透明マニキュア、木工用ボンド、顕微鏡ツール

​一般的な永久プレパラートは、試料を固定・染色・脱水し、封入剤(カナダバルサム+キシレンなど)で封入します。今回は非常に安い材料で長持ちさせます。まず、固定と染色を同時におこないます。食酢に食紅102号を少量とかします。もし溶けにくいようでしたら加熱溶解後ろ過をしてください。保存するので何日間か漬け込んでください。酢酸が細胞を固定し、食紅の塩基性色素が核に電気的に引き寄せられて染色します。*染色するものによっては細胞質まで染色してしまう欠点があります。玉ねぎの表皮・ツユクサの気孔などは問題なしです。

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封入剤を用意します。麦芽糖の水あめ50㏄を水50㏄で薄めます。そこにうがい用のヨウ素液を10滴ほど加えます。麦芽糖の水あめは結晶化しにくい性質があり、ヨウ素の殺菌作用で腐敗を防ぎます。

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染色した試料を封入します。カバーガラスもしくはプラスチックシートをかけて、マニキュアでカバーします。さらに速乾性のボンドなどで、その上からシールをしてしまいます。これで数年間は保存がききます。

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麦芽糖水あめが手に入ればよいのですが、ない場合作ります。ジャガイモをすりつぶし、布巾でこします。デンプン液を加熱して、デンプンのりにします。そこに消化酵素(消化薬)を入れて保温します。透明な液状になったら、煮詰めて水あめにします。消化酵素が手に入らない時にはだ液で代用します。文章で書くと簡単ですが、エチオピアでは大変、苦労したやり方です。

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尚、普通の砂糖で作った水あめでは、しばらくすると結晶化してしまい上の写真のように、見えにくくなります。これはショ糖と麦芽糖の構造の違いによるものだそうです。

耐久期間ですが、本当に永久とは言えません。しかし、数年間は何の問題もないようです。藻類の研究者はこれを使っているとのことです。

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