top of page

​電気分解の実験に関連した実験器具制作:水の電解装置・水素酸素の燃焼・電解用5V電源・圧電発火装置

​電気分解関係の実験器具が揃っているような途上国の学校はまずありません。そこでできるだけ安価に制作します。ただし、数を揃えるのは難しいので演示実験と考えます。

​実験1:電解装置

​材料:プラスチックボトル、鉛筆(又は鉛筆の芯)、千枚通し、カッター、はさみ、グルーガン、リード線類

プラスチックボトルなどに鉛筆の芯を通し、グルーガンで接着します。下に電源をつなげられるようにします。

電解装置1.png
電解装置2.jpg
電解装置2.png

​実験2:電源装置

​材料:スマホ充電コード、カッター、はさみ、リード線類

​PCのUSB電源を利用します。USB2.0ですと5V 500mA の電源として使えます。電気分解として十分使えます。

​電源コードを切り、ミノムシクリップを取り付けるだけです。

電源コード2.png
電源コード.png

​実験3:爆鳴気(水素:酸素2:1の気体)実験器

​演示実験ですから、音で水素と酸素の燃焼を見せます。醤油などのたれビンに気体を発生させて点火します。点火時に電解液がビン内に残さないようにして下さい。飛び散ります。電気分解し、爆鳴気をビン内に貯めます。圧電発火器(ライターから導線を伸ばしたもの)で点火します。

DSC_0446.jpg
DSC_0447.jpg
圧電発火装置.png

​たれビンの上を切り、クリップを切った電極を入れます。電極は5㎜程度の間隔を取ります。あとは電気分解して

​もう少し大がかりな、爆鳴気体の点火

DSC_0449.jpg

​もし水素が充分にあるのなら、ペットボトルを切ってガラス管をつなぎます。ガラス管から水素が出ないように指でふさぎ、下からゆっくりと水素を入れます。これは、空気を静かに逃がして水素だけにする為です。そして、ガラス管に点火すると初めは水素が燃焼し、小さな炎で燃えます。下から空気がボトル内に入り、一定以上の酸素が入ると激しい音と共に、爆発します。

​実験4:電解液について

電解液は通常、水酸化ナトリウムを使用しますが、あるとは限りません。パンを食べる習慣がある国でふくらし粉として重曹が手に入ります。加熱して炭酸ナトリウムに変化させて水溶液にします。水酸化ナトリウムほどアルカリが強くないので、電気分解には時間がかかります。

​または食塩水を電気分解すると陰極付近には水酸化ナトリウムができます。ただし、食塩も解けているので純粋にはなりません。工場ではイオン交換膜を間に入れて純粋な水酸化ナトリウムを製造しています。

1.png
2.png
3.png

​ダウンロード用 PDF

​動画を見る

​ホームに戻る

​小学校用サイト科学の広場1へ

​中学校用サイト科学の広場1へ

bottom of page