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ヨウ素液を作ろう
光合成の実験は小中学校で植物の学習では欠かすことのできない重要なパートです。そこで今回はヨウ素液を作ります。
材料 昆布、ガスバーナー(手持ち式が便利)、ろ過器具、硫酸(なければ食酢)、過酸化水素水(なければ酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウムを含むもの))
まず、はさみで昆布を小さく切り、バーナーで灰にします。


この灰に水を加えて、3分ほど煮立たせて、ろ過をします。


ろ過した液体に5%硫酸10㎝3程度と5%過酸化水素水10cm3程度を加えると褐色色のヨウ素液になります。でんぷん溶液に垂らすと下のように青紫色になります。


昆布は海中で生育するためヨウ素を多く含んでいます。しかし灰の中にあるヨウ素はヨウ化ナトリウムNaIの形で存在するため過酸化水素水と硫酸によってIに戻します。
H2O2 + 2NaI + H2SO4 → I2 + Na2SO4 + 2H2O
硫酸でなくとも、酸であれば良いですし、過酸化水素水は酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を含む粉の漂白剤がDIYショップで売ってます。この漂白剤は酸素の発生にも使えますので、ぜひ持っていくことをお勧めします。また、昆布の代わりに海藻なら使えそうです。どなたかやってみてください。
ただ、このヨウ素液精製していないために二三日経つと使えなくなってしまいます。やはりヨウ素としてきちんと抽出しないとだめなのですかね。
ちなみに、ヨウ素反応の色は下のようになります。
I2 + I- → I3-
この、I3-がでんぷんとくっつき錯体となりあの青紫色になります。
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